第114回 医師国家試験 総評 ブログ①

どうも、昨日医師国家試験の合格発表がありました。

前回の記事にも書きましたが、結果は合格でした。

二日間にわたる計13時間40分のデスレースを走破することは、

精神的に大変でした。

 

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医師国家試験の日程:

・2月8日(土)

A問題 9:30~12:15165分
B問題 13:35~15:1095分
C問題16:00~18:30150分

・2月9日(日)

D問題9:30~12:15165分
E問題13:35~15:1095分
F問題16:00~18:30150分

 

 第114回医師国家試験合格状況

 受験者数:10,140人       
 合格者数:9,341人
 合格率 :92.1%

 

・合格基準:

必修:158点以上/197点(80%以上)

一般臨床:217点以上/299点(72.6%以上)

 

・合格率の推移:

第110回:91.5%  第111回:88.7%   第112回:90.1%  第113回:89.0%  第114回:92.1%

 

・合格最低点:

第110回:一般125点以上/199.8点(62.8%), 臨床388点以上/594点(65.3%)

第111回:一般128点以上/198点(64.6%), 臨床381点以上/600点(63.5%)

第112回:一般臨床合算208点以上/299点(69.6%)

第113回:209点以上/296点(70.6%)

第114回:217点以上/299点(72.6%)

 

今回の国家試験で注目すべき点は合格率の高さと合格最低点の高さの2点です。

直近10年間で一番合格率が高かったのは第110回の91.5%、

二番目に高かったのは第109回の91.2%でした。

第114回はそれらを超えて最高値を記録しました。

また、合格最低点も歴代で最高が第113回の70.6%でしたが

2.0%も上昇し、最高値を記録しました。

数値だけで見ると第114回は歴代で一番難易度が低い試験だった

という印象を受けると思います。

しかし、そんな安直に考えてはいけません。

難易度でいったら112回と同等、113回よりやや難化という印象を

受けた受験生が多いようです。

つまり、受験生の学力が総じて上昇しているということです。

これは新規の国試予備校の台頭が原因だと考えます。

 

2015年まではMECとTECOMの2強でしたが、

2016年からはMedic MediaによるQ-assistとMedu4の

2社が急速にシェアを拡大し始めました。

この2社に共通する特徴は、低価格で単元ごとに購入できる点です。

特に低価格であることが魅力で年々、受講生が増加しています。

また、新規であるため、MECとTECOMに対抗するべく、

テキストの見やすさや取りたい講座だけ取るという融通性も兼ね備えており、

先輩からの口コミでQ-assistやMedu4を選択する医学生が増加しています。

また、スマホやタブレットで勉強ができるようになったことで、

外出先や病院実習の空き時間を使って

効率よく映像授業を見たり、過去問演習を行うことができます。

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周りでこのように時間を有効活用している様子を見たら、

それ以外の人も勉強しなければ!と危機感を持つようになり、

それがどんどん広まって、結果として全員の勉強時間が長くなります。

それを見た4年生、5年生も焦りだして、国試の勉強を開始する時期が早くなっています。

 

ここ数年間でこの現象が一気に進んで、国試のインフレが深刻になりつつあります。

このインフレが進んだ結果が今年の合格最低点と合格率の高さに現れました。

例年通り、合格率を90%にするには合格最低点を75%に設定する必要がありました。

国家資格の試験なのに75%はさすがに高すぎます。

(そもそも70%以上の時点で高いのですが)

 

厚労省もこの点を考慮して苦渋の決断で

92.1%もの人数を合格にしたと考えられます。

以上でお分かり頂けたとは思いますが、

・スマホ、タブレットによる勉強の効率化

・国試予備校の競争激化による映像やテキストのレベルアップ

・受験生の勉強時間の変化(長くなった)

・国試対策開始の前倒し

・資格試験だから合格最低点を上げ過ぎたくないのに得点中央値が高すぎる葛藤

が原因で国試のインフレが進んだ結果、

合格最低点と合格率が上昇しました。

 

来年以降の受験生のために次回の記事で国試対策について述べていきます。

 

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10年後、20年後には国試インフレが限界突破して

「医学部志望の高校3年生が医師国家試験の対策」をやり出すかもしれませんね(笑)

では、このへんで終わりにします。