【115回受験生必見】 第114回医師国家試験 総評 ブログ②

前回の記事では

・医師国家試験の合格最低点と合格率の推移

・114回の合格最低点と合格率上昇した要因

について言及しました。


今回の記事では、

・ターゲット:115回を受験する5年生(と116回を受験する4年生)

・内容:国試対策を始める時期別の勉強方法

を書いていきます。


① 国試対策を始める時期について

私の大学のみならず、大半の大学では先輩方から

「6年生になってから国試対策すれば間に合うから今のうちに遊べ」

と代々言われ続けていると思います。

しかし、今までのこの常識が通じなくなっています。

前回の記事にも書いた通り、

ここ数年間で4年生や5年生で国試対策を始める医学生が爆増しているからです。


爆増している理由も前回の記事に書きましたが、

タブレットでの勉強と新規予備校の台頭が挙げられます。

もはや、6年生になってから始めるというのは国試浪人の

重大なリスクファクターになりつつあります。


国家試験は「みんなと同じ内容の勉強をして同じくらいの時間、勉強する」ことが重要です。

自大学のみならず、他大学でも実習開始と同時に映像講座を

始めることが平均的になってきています。


非常に過酷かとは思いますが、実習開始と同時に始めるのが理想です。

しかし、この記事は115回受験生、つまり新6年生に向けて書いています。

まだ開始していない人は「じゃあ俺、私はどうすればいいんだよ」と焦ったかと思います。

焦らせてすみません。平均的になりつつあると上述しましたが、

逆に言えば残りの半数は5年生の夏や冬、6年生になってから始めています。


私自身、本腰を入れて問題を解き始めたのは6年生の4月ですが、

114回の必修は96%, 一般臨床は83.2%でした。

なぜ、国試対策を開始するのが遅かったのに、合格できたかというと

自分の頭の悪さを自覚していたからこそ、

効率の良い勉強方法を模索したからです。



以下、国試対策開始の時期別にまとめました。

・実習開始と同時or5年生で勉強を始めた医学生へ

特にアドバイスなんかなくても余裕だと思うので

そのペースで勉強を続けていれば大丈夫ですが、

強いてアドバイスするならば、


・満点を取ろうとしない。覚える知識を取捨選択する

・勉強を頑張りすぎて卒試やマッチングで燃え尽きない


優秀な医学生に多くみられるのですが、

本人には自覚がなくても満点を狙った勉強方法をしています。

断言しますが、国試で満点をとるなんて医学生レベルでは不可能に等しいです。

予備校の解答速報ですら間違える問題が存在しています。


国試の肝は、オーバーワークな知識を見極めて捨てることです。

そして過去問で頻出の疾患や単元に重点を置いて勉強してください。

また、優秀な医学生は知らない知識に出くわすと必要以上に焦ります。

勉強すればするほど知らない知識に出会って混乱し、

メンタルが不安定になっていきます。国試は本当にメンタルが重要です。


90%が合格するから受かって当然という風潮があり、

それがプレッシャーになり、さらに不安定になっていきます。

メンタルがやられる前に、勉強は少し休んで友達と遊んだり、

趣味に没頭してリフレッシュしましょう。

優秀な医学生に必要なのは、上手にリフレッシュしてメンタルを保つ能力です。



・6年生になってから勉強を始めた医学生へ

私自身もこちら側の人間です。

Q-assistを受講していましたが、全然手を付けていませんでした。

6年生の4月になってQBと卒業試験の多さに驚きました。

卒試の対策+QBをすべて解くのは、何をどうあがいても不可能だと悟りました。


・作戦:

①卒試対策は過去問を2年分しか解かず、あとはQBで対策をする

②映像講座を見たらすぐに対応しているQBの単元を解く

③夜、寝る前にその日勉強して間違えた問題をチェックする

④QBで正答率が30%以下の問題は解説を読んでも分からなかったら捨てる

(どうせみんな解けないと割り切る)

⑤4月から7月までにメジャー科は大雑把で良いから一周する

⑥公衆衛生は「絶対に」8月中に1回は全ての問題を解く

⑦そして秋にもう1回、直前期にもう1回で計3回は解く

⑧マイナー科も8月中に大雑把で良いので1回は解く

⑨9月10月はメジャー科(2周目)丁寧に解く

⑩11月はメジャー科+公衆衛生(2周目)

⑪12月はマイナー科(2周目)+必修

⑫1月は2周目でできなかった問題を中心に全科目の最終確認+必修

⑬2月の国試までは禁忌・公衆衛生の確認


この計画通りに進めたら、国試に手遅れになることはありませんでした。

1日の平均勉強時間は10時間です。多いときは14時間やる日もありました。

6年生になるまで大学生活を楽しんでしまった代償だと思って

勉強に取り組んでいました。

6年生になってから対策を始めた医学生は、ディスアドバンテージはありますが、

諦めずに最後までやり切ってください。

素晴らしい解放感が味わえます。