何回も流行った新型インフルエンザを覚えていますか?

①では天然痘・ペスト、②では結核・エイズの歴史についてまとめました。

第3回の記事では、歴史的に有名な新型インフルエンザについて

まとめていこうと思います。


・スペインかぜ

・アジアかぜ

・香港かぜ


インフルエンザといえば、秋の終わりぐらいから

春の始まりくらいまで、毎年、流行している感染症で

幼稚園生でも知っているくらいの認知度です。

インフルエンザワクチンを打っている人であれば、ご存じかと思いますが、

インフルエンザウイルスには多様な型があり、非常に早く変異するため、

去年のウイルスと今年のウイルスの型が異なるからです。

具体的なイメージとしては、以下の図が分かりやすいです。

(参考:https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_374.html)

インフルエンザウイルスの型

ウイルス表面にはHA(ヘマグルチニン)とNA(ノイラミニダーゼ)の2種類があります。

このHAとNAの組み合わせによってインフルエンザウイルスの型が決まります。

新型インフルエンザの歴史を学ぶ前に、この知識を頭に入れておいてください。

私たちが冬に感染するのは季節性のインフルエンザです。

この季節性のインフルエンザウイルスのHAとNAが変異して

感染力や発症時の症状が変化します。

以下の画像が非常に分かりやすいので、ぜひ参照してください。

(参照:https://www.seirogan.co.jp/fun/infection-control/influenza/influenza.html)

図に載っている歴史的に有名な新型インフルエンザについてまとめていきましょう。


・スペインかぜ:

1918年に大流行したH1N1のインフルエンザです。

スペインかぜという名前ですが、全世界に広まって

感染者は5億人以上、死者は5000万人から1億人と言われています。

当時の世界の人口が約20億人だったので4分の1以上が感染し、

1割以上が死亡する結果となりました。

日本はどうだったかというと、大打撃をくらい、

人口5500万人に対して39万人が死亡しました。

この数値は感染症だけでなく、戦争も含めたあらゆる死因の中で

最も多くの人間を短期間で死に至らしめた記録となっています。

また直接的な要因ではありませんが、医師や看護師なども

スペインかぜを発症してしまい、医療崩壊が起こったので、

より甚大な被害がでました。


・アジアかぜ:

1957年に世界的に流行したH2N2型の新型インフルエンザです。

世界での死者数は100万人以上と言われています。

日本においては300万人が感染し、5000人以上が死亡しました。

医療体制がスペインかぜの時よりも進歩し、栄養状態も改善したので

死者数が10分の1近くまで減少させることができました。

参考までに日本国内でのアジアかぜによる死亡数を載せます。


・香港かぜ:

1968年に大流行したH3N2型の新型インフルエンザです。

アジアとヨーロッパを中心に流行しましたが、

世界的大流行とまではいきませんでした。

症状は毎年流行している季節性のインフルエンザと大差がないと報告されていました。

とはいえ、変異型インフルエンザであるのでそれよりは感染力が強く、

年間での死者数は100万人と言われています。


3つの新型インフルエンザについて簡単にまとめました。

新型インフルエンザは数年おき、数十年おきに必発であるので

過去に発生した新型インフルエンザについて

知っておくと良いかもしれません。


次回は、マラリアについて記事を書いていきます。


参考文献:

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%8B%E3%81%9C#CITEREFTaubenbergerMorens2006

https://www.cas.go.jp/jp/influenza/kako_10.html